6歳児 前歯の後ろに歯が生えてきた
100歳までお口から、健康と幸福を守り続ける
well-being 歯科医師のちば雅之です。
乳歯から永久歯への生え変わりは
一般的に下の前歯から始まります。
6歳頃に下の前歯が抜けて、
永久歯が生えてきますが、
初めての時は、大人がビックリします。
乳歯の生え変わりは
下の前歯から始まるのが一般的です。
6歳のユイちゃん、お母さんと来院しました。
乳歯の後ろに、前歯が生えてきたそうです。
しかも、前歯がポコポコした山なりの形です。
さてみなさん、こんな時、どうしますか。
乳歯の後ろから、永久歯が生えてきたら
歯科医院に行きましょう。
エックス線写真撮影で、診査を行い
乳歯の下に、永久歯の存在を確認します。
そして、グラグラしている乳前歯は
麻酔無しで、一瞬で抜歯いたします。
ガーゼで歯を指で保持し「アッ」という間に
抜歯が終了します。
無痛・瞬間（0.1秒）抜歯です。
失敗すると、6歳児に泣いて恨まれます。
歯科医師のプロは、無痛治療が基本です。
無痛麻酔も常識です。
麻酔液はエピネフリンと呼ばれる
血管収縮薬が含まれている劇薬です。
必要最小限を無痛で注射するか、
劇薬を使わないのも患者さんには大切です。
今回は、麻酔を使わない一瞬無痛抜歯なので
ガーゼに血がにじみます。
小学生は、血を見るのも恐怖です。
なるべく血を見せずに、ガーゼを噛みます。
ガーゼを噛んで、30分後。
ほとんど血が止まります。
小児歯科を訪れる6歳児は、
感受性が豊かで、大人を良く見ています。
小児であっても、人格をリスペクトして
目を見て、誠心誠意の説明が欠かせません。
同意をいただいてから、相手の期待を上回る
無麻酔・無痛のスピード抜歯が大切です。
大人であっても、小人であっても
医療のスタンスを変えることはありません。
気配り、目配り、心配りを忘れずに、
相手の望みを叶える、期待以上の治療を
提供し続けたいと思います。
well-being !!
医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之
