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保険でPEEK冠 装着第1号の速報



お元気ですか。雅です。

well-being な 歯科医師です。

PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)冠が、
2023年12月に、歯科保険に導入されました。

今までは、前から数えて、7番・8番の歯には
保険診療で、白いかぶせ物はできませんでした。

白い…とは言えませんが、アイボリー色の
PEEK冠が、保険で装着できるのです。

これは、日本の歯科界において、学会も驚く
画期的な進展を意味しています。

当院で初めて、PEEK冠を製作してみました。
患者さんに装着した、速報をお届けします。



ご覧のとおり、右上7番に装着いたしました。
この部位は、自分で見るのが難しい場所です。

何だかガムみたい。銀歯よりは、マシかなぁ。
これが装着第一号の、患者さんコメントです。

歯科医師歴32年の私も、当院のスタッフも、
「うーむ 😥」と、悩ましい色合いでした。

一言で言えば、アイボリー色です。
グラデーションも無い、単色です。

そこで PEEK冠の材質 について、皆さんに
ご報告申し上げます。

1.  素材の特性

PEEKは非常に強靭で軽量な素材であり、
歯科用途に適しています。

この素材は金属ではなく、セラミックスとも
異なる性質を持っています。

金属アレルギーの心配がある患者さんには
適した選択肢かもしれません。

2. 色と見た目

PEEK冠は通常、アイボリー色で提供されます。
この色は、歯の自然な色合いとは異なります。

審美的要求の高い患者さんには懸念材料です。
下顎大臼歯部(下の奥歯)には、心配です。

3. 歯科保険への導入

PEEK冠が歯科保険に導入されたことは、
患者さんにとって、新しい治療法の機会です。

歯科保険の対象となり、日本全国・同一価格で
手に入れることができます。

4. 患者への説明と選択肢

歯科医師は患者さんに対し、治療の選択肢や
利点・欠点を十分な説明する義務があります。

色の異質性や、他素材との比較など、患者さん
が理解しやすい形で、情報提供が求められます。


5. 進化する歯科技術

PEEK冠の導入は、歯科技術が進化し、
新しい素材が開発されていることを示します。

患者の、より安全で快適な治療が可能となり、
歯科医療の未来に向けての、第一歩となります。


せっかく保険導入されたPEEK冠は、これから
歯の色にドンドン近づくことを期待します。

well-being !!

医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之

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