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3歳児の乳前歯 グラグラどうするの


お元気ですか。雅です。
well-being な 歯科医師です。

本日、3歳のお子さんが前歯をぶつけて
来院しました。

https://ameblo.jp/100seikai/entry-12837000483.html

本日、3歳のお子さんが前歯をぶつけて
来院しました。

左上A番がグラグラな状態です。
この歯は、6歳頃に抜けるので早いです。



通常の3歳児における、乳歯の生え方を
上手に示します。まだ根が長いですね。



エックス線写真撮影をしました。
なんと、左上の歯は抜けそうです。

その下にあるのが、過剰歯です。
正中過剰歯と呼ばれます。

正中過剰歯は、上顎前歯と前歯の間に
位置することが多いです。

日本人の約2%が過剰歯を持っていると
する報告がありますが、男子に多いです。

保育園の先生は、前歯がグラグラして
歯肉が黒くなって来たと心配しています。



ガーゼでつまんで「あっ」という間に
抜歯しました。

過剰歯が左上A番という乳歯の下に
生えてきたため、歯根が吸収しました。

その結果、ちょっと前歯をぶつかった
だけでも、抜けそうになるのです。



これも、3歳児のイメージ画像です。
乳歯の下には、永久歯がスタンバイです。



これが、抜歯前の口腔内写真です。
前歯の後ろにヒダがあります。

これは口蓋雛壁(こうがいすうへき)と
呼ばれる敏感な部分です。

前歯がない頃に、母乳を吸うためにある
ディンプルです。神経と血管の出口です。

指しゃぶりをしているようで、前歯が
前方に出てきているようです。



親指しゃぶりで上顎前歯が、おそ松くん
の「シェー」になりそうです。

指しゃぶりを止めて、唇を閉じて鼻呼吸
すると歯並びが、抜群に良くなります。



残された正中過剰歯は、4〜5歳になったら
抜歯する予定です。

どんなに小さなお子さんでも、人格の形成を
重んじて、信頼関係を結びます。

まして本日は、新患で初めて当医院に来院
した3歳児なので、嫌な思いはさせません。

小児の治療には、TSD法が効果的です。
・Tell(説明する)
・Show(見せる)
・Do(実際にやってみる)が大切です。

歯科医療が怖い大人のあなたにも、
Tell Show Do 法は、効果的です。

これからこうなるよ、怖くないよ、と
伝えて、その通りに実行するだけです。

私たちは、説明もせずに、見せずに、
ただ歯を削っては、いけません。

昔は誰でも小児だったことを忘れずに、
患者さんの立場で、診療を行います。

5歳児の私は、歯科医院が怖かったです。
この気持ちを忘れてはいけません。(笑)

well-being !!

医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之

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