脳梗塞 抜歯したらスーッと楽になる
お元気ですか。well-being 歯科医師の雅です。
お口の健康から、人生の幸福をもたらします。
歯が痛いという主訴で、80代女性の新患が来院
しました。旦那さんの紹介での来院です。
頭が痛いため、市内の◯◯脳神経外科を受診
したそうですが、病状は分からないそうです。
パノラマ・エックス線写真を撮影しました。
すべての歯が削られて、連結されています。
右下・左上は歯がないため、食事が大変です。
歯を支える骨（白い部分）が溶けています。
連結しているため、歯の揺れは軽度です。
こういう場合、切り離すとグラグラです。
歯周病の精密検査結果です。
パノラマ・エックス線写真と同じ配置です。
内側の赤い部分が歯の汚れ（プラーク）です。
外側の数字が歯周ポケットの深さです。
4㎜以上は赤文字で、歯周病が進行しています。
オレンジの部分は、歯肉から出血もあります。
患者さんに、歯周病について説明しました。
旦那さんも、説明に立ち会っていただきます。
昨日は転倒して顔面を打撲したそうです。
顔面にアザができておりました。
歯周病が全身に及ぼす影響を説明したら、
「初めてこんな話を聴いた」そうです。
「右側の頭が痛い」と訴えておりましたので、
右上奥歯のレントゲン写真を撮影しました。
ブリッジの奥歯は、骨が溶け浮いています。
フロート（浮いている）状態です。
ブリッジを切断、抜歯の必要性を伝えました。
同意を得て、食事直後の抜歯となりました。
ブリッジを切断したら、指でつまんだだけで
プラプラと歯が抜けてきました。
鋭匙（えいひ）という小さなスプーンで、
抜歯穴にある不良肉芽（にくげ）を除去です。
大量の肉芽と膿（うみ）出血がありました。
残された骨がキレイになるまでかきだします。
抜歯したら、患者さんは笑顔になりました。
「脳までスーッと良くなった」そうです。
心配して同席した旦那さんも、大喜びです。
右上には、ガーゼを噛んで、腫れています。
「どこの病院に行っても分からなかった」
歯周病が原因だったと、気づいたようです。
帰り際に「胸が痛い」と訴え戻ってきました。
まだまだ、重度歯周病の歯があります。
1本ずつ丁寧に治療を進めていく間は、
睡眠・栄養・愛情を大切にしましょう。
well-being !!
医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之