予後とは 病気の経過と結末を考える
お元気ですか。well-being!! 歯科医師の雅です。
お口の健康から、人生の幸福をもたらします。
歯科医院に来院する際に、何を希望しますか。
「◯◯を△△して欲しい」
患者さんの訴えを、患者さんの声で聞きます。
これが「主訴」(しゅそ)です。
主訴の改善(しゅそのかいぜん)
主訴の改善が、来院初日の目標です。
患者さんの望みを叶えることが大切です。
歯科医療には、二つの療法があります。
対症療法と原因療法です。
初日の希望は、麻酔せずに、歯を削らずに、
後で戻ることができる対症療法を行います。
対症療法(たいしょうりょうほう)
病気によって生じた症状を和らげる治療法です。
熱が高いと解熱剤を飲む、ような方法です。
歯に穴が開いたら、削って詰めるのは対症療法。
かぶせ物が取れたら、付け直しも対症療法です。
その場しのぎ治療法なので、再発します。
何度も同じ症状で、歯科医院に通院します。
原因療法(げんいんりょうほう)
病気の原因を取り除き、再発を防ぐ治療法です。
私は可能な限り、原因除去療法にこだわります。
むし歯で穴が開いたら、削って詰めるのではなく
むし歯になった原因を、唾液検査で調べます。
かぶせ物が取れたら、取れた原因がなぜなのか
徹底的に調べて、患者さんに説明します。
診査(しんさ)
患者さんから、人生の物語や生活背景を聞いて
全身・お口の中・歯をよく調べてみます。
今までかかった全身の病気、歯の病気を理解して
現在の症状(現症)を把握します。
レントゲン写真で、外からは見えない歯の内部を
把握します。客観的な根拠になります。
診断(しんだん)
数多くの診査から、唯一の診断を付けます。
診断を間違えることを、誤診と言います。
誤診すると、どんな治療法を選択しても、
病気は良くなりません。
「診断なくして治療なし」という言葉もある程に
診断は重要です。診断が正しい医師が名医です。
予後(よご)
診断後の治療法は、3つ以上提案いたします。
説明後に、患者さんが治療法を選択します。
治療後の予測を(予後)と呼びます。
予後良好・予後不良な、治療法があります。
正しい診断名のもとに、インフォームドチョイス
治療法の説明と選択が大切です。
後先(予後)を考えた行動が、大切ですね。
私も予後良好な人間で、ありたいものです。(笑)
well-being !!
医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之