歯を抜いたら血が止まらない なぜ?
100歳までお口から、健康と幸福を守り続ける
well-being 歯科医師のちば雅之です。
歯を抜く際には、直前に「おにぎり」を
食べてから歯科医院に出かけましょう。
お米を食べると、血糖値が上昇して
無痛で麻酔すれば、体調は万全です。
抜歯前の晩は、早く就寝しましょう。
睡眠時間と免疫力が、予後に重要です。
抜歯後は、かみガーゼをかんでいただくと
約2〜3時間で血が止まります。
血が止まらない場合は、女性の生理と同じ
で、中から何か出したい時のサインです。
抜歯する歯の周りには、不良肉芽(にくげ)
とよばれる沢山のバイ菌がいます。
不良肉芽は柔らかく、スプーン状の器具
鋭匙(えいひ)で、骨からかき出します。
少しでも不良肉芽が残っていると、抜歯
後に血が止まらず、骨も上手にできません。
抜歯 = 歯を抜くこと ですが、
ソウハ = 抜歯窩から不良肉芽をかき出す
レーザー = 抜歯窩の殺菌と止血
縫合 = 傷口を縫い合わせること
投薬 = 感染予防のために飲むお薬
抗生物質(抗菌薬)、整腸剤、痛み止め
抜歯後3日後(72時間)で痛みや腫れが
消失し、楽になります。
抜歯後2週間が経過すると、上皮化と
呼ばれる歯肉が閉じます。
上の歯は3カ月、下の歯は2カ月で
骨の吸収(歯肉がやせる)完了です。
血をサラサラにするお薬や降圧剤を
服用中は、血が止まりにくいです。
すべての要素を、歯科医師に伝えて
安心・安全・確実な抜歯を受けましょう。
well-being !!
医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之