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奥歯に白いかぶせ物 保険PEEK冠

 

お口から健康と幸福を守り続ける、
well-being 歯科医師の千葉雅之です。

 

2023年12月より、歯科の保険診療において
新しい白いかぶせ物が、認可されました。

ポリエーテルエーテルケトンの頭文字を取り
PEEK冠と呼ばれます。

PEEKとは、機械的強度・耐熱性・耐薬品性を持つ
金属の代わりになる高機能プラスチック材料です。



前から数えて、6番(第1大臼歯)7番(第2大臼歯)
8番(第3大臼歯・親知らず)に使用可能です。

PC上で歯の形をデザインして、PEEKブロックを
機械で削り出す方法です。

 


このPEEK冠の色は、アイボリーしかありません。
カタログで見ると、少し違和感があります。

12月発売のため、全国的に品薄状態です。
当院には、5個入りブロックが入荷しました。



そして、初めて患者さんの模型上に削り出しを
完了しました。確かに薄くて丈夫な素材です。

でも、このマットな色は、口腔内で違和感を演出
しないか、少々不安です。

 

 

そこで、当院では「保険限定」で「銀歯は嫌」と
いう患者さん限定で、この材質を選択しています。

デビュー時点は、アイボリー色しかありませんが
今後グラデーションが付与されるのを期待します。

今まで、日本における歯科保険診療で用いられて
きた「12%金銀パラジウム合金」は高価です。

ロシアから40%入手していたパラジウムの価格が
高騰し、一時期は金よりも高い値段が付きました。

歯科医師成り立ての頃より、普通に使用してきた
金属ですが、アレルギー反応を起こす方もおります。

歯科界は、今、金属のない治療法(メタルフリー)
が主流になってきております。

そもそも、歯は白色でしたので、削っても白色で
治さないと、金属が悪目立ちしてしまいます。

 



CAD/CAM冠とは、コンピューターで歯を設計し、
設計データを元に、歯を削って作るかぶせ物です。

保険のCAD/CAM冠は、上下左右の7番がすべて
揃っている場合に、1〜6番までが適応でした。

7番が1本でも抜けてしまうと、保険診療内で
6番には銀歯しか、かぶせることができません。

今回のPEEK冠は、その要件を満たさなくとも
大臼歯の6番・7番・8番に適応可能です。

2024年1月19日に、当院・第一号のPEEK冠を
装着する予定です。また報告します。

well-being !!

医療法人百成会
ちば歯科医院 千葉雅之

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